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【館長ブログ】人形浄瑠璃「文楽」の魅力

知立には、世界に誇れる伝統芸能があります。
それは、国指定重要無形民俗文化財の知立山車文楽、知立山車からくりです。文献によって、いずれも江戸時代中期から引き継がれ260年から280年の歴史があります。

日本人は江戸時代、貴族や武家社会がもてはやした舞台芸術である雅楽や能楽に学び、庶民社会において、人形浄瑠璃と歌舞伎という舞台芸術を生み出しました。
民衆が、信仰、自然、生活と結びついた地域の芸能として、その人形と人間の表現は、世界でも類まれな舞台芸術となりました。

日本の人形浄瑠璃「文楽」(注)をはじめとする人形芝居には、情念というかパワーがあり、刺激や可能性があるから魅力的だと評価されています。
日本の人形浄瑠璃は、地域に残る芸能の多くがコミュニティの中の神に対する奉納を目的として伝えられてきました。そして地域文化の基盤として、広く人々の心や生活の中に根ざしたメディアとしての役割も担っていたのだと言われます。

人形は、語りと遣い手によって純粋な情念を現わすのに適しており、そしてからくりによってリアルな表現ができるところが実に面白いものです。知立の山車でも演じられる「日高川入相花王」での、美しい女の顔が一瞬にして鬼の顔に変わるという「ガブ」というからくりなどがその一例であります。

文楽の人形は、ご存知のように三人遣い(主遣い・左遣い・足遣い)の形式です。三人が息を合わせ、一体の人形を操りますが、昔は一人だったということです。三人遣いに移行したことで表現力がいっそう豊かになったということです。

人形の動きは、主遣いが主導権を持ち、呼吸やサインで合図をすると言われます。そして大切なことは目線で、どこを指してもちゃんと目線と手が合うように、長年修行をして身につけていくというまさに伝統芸能です。

日本が本当に世界に誇るべき人形劇の文化を、頑張って継承、発信していくことが大切です。文楽を残していただいた先人たちのためにも普及の活動を盛り上げていくことも必要だと思います。

知立の山車文楽、山車からくりは、世界人形フェスティバル、(財)地域創造主催 NHKホールで行われた第13回地域伝統芸能まつりでも上演されました。また、来年は「全国山・鉾・屋台保存連合会総会知立大会」が開催されることも決定されています。
パティオ池鯉鮒では、毎年「知立山車文楽・からくり保存会公演」を上演し、このすばらしい伝統芸能の継承と普及に努めています。エアコンの効いたホールの中で、見やすさと無料ということもあって、毎年満席という好評さです。
今年は、7月14日(日)14時開演です。伝統の技を是非お楽しみいただきたいと思います。


注)文楽:江戸時代後期、人形浄瑠璃が演じられていた劇場名の「文楽」が、いまでは人形浄瑠璃の代名詞となっている。




写真・・・パティオ池鯉鮒の光のパティオに展示されている山車
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