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「野外彫刻とパティオ池鯉鮒」 

戦後の日本は、経済成長にもてる力をつぎ込み、芸術文化は成長に役立つものとして尊重してこなかった。
しかし、近年では経済成長から、環境問題全般に関心が高まるにつれ、国民は「こころの豊かさ」に関心を持つようになってきました。
内閣府の調査による国民に「心の豊かさと物の豊かさ」のどちらを求めるかという質問に対して、「心の豊かさ」を求める人が明らかに多くなっている。

最近、全国の多くの都市で、アートによる都市空間の創出を新しい都市像のあり方として、施策の重点としている傾向が見られます。
市民が生活の中にアートを感じ、潤いと安らぎ、夢を感じていただくために、パブリックアート(彫刻、オブジェ、モニュメント)としてのまちなか彫刻の設置が必要となってきているからでしょう。
私は以前、静岡県立美術館のロダン館に行ったことがある。会館内の展示ではあったが、数多くのロダンの彫刻に圧倒され、今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

先日、私は新地公園の散策道の野外彫刻の清掃に参加しました。作家の想いや、材質の選定、技術的なこともお聞きしながら、彫刻に直接触れながら貴重な時間を過ごさせていただきました。紅葉のシーズンも相まって彫刻との実にすばらしくマッチングした風景であり、とても癒されました。

イギリスを代表する彫刻家のヘンリー・ムーアは「彫刻は野外の芸術である。彫刻には日(太陽)の光が必要で、私にとって彫刻の最高の背景は自然だ・・」と言い、ロダン(フランス)は「彫刻は、その雰囲気に合った環境が見つかれば引き立ち、彫刻と環境の双方にとって得だ・・」と言っています。

「芸術の持つ力」の一番は、人の心を豊かにし、街を元気にすることです。
まちづくりも経済性・機能性ばかりではなく、芸術や文化性の視点から考える必要性を感じます。ややもすると無機質な潤いのない空間となってしまう、道路や地域環境と深くかかわる公園といった施設の中に、こころの潤いを得られるようなものが必要です。  
野外彫刻は、季節、時刻、天候により、状況がさまざまに変化します。その日、その時だけしか見られない彫刻を堪能できます。

知立市では、2000年の知立市文化会館「パティオ池鯉鮒」の開館以来、愛知教育大学彫刻研究室(宇納一公特別教授)による「ものづくり、まちづくり」のスローガンのもと、産・官・学が協働して、知立市を潤いのある街にしていこうと、野外彫刻プロムナード展が展開されています。
パティオ池鯉鮒のエントランスロード及び会館敷地内に、多くの野外彫刻が設置され、会館を訪れる皆さんに愛され、楽しんでいただいています。今年もエントランスロードに新しい彫刻が設置され、また会館には野村和弘氏(彫刻家)の「いい天気だね!」と藤田雅也氏(名古屋経済大学准教授)の「石彫展~大地~」が展示されています。

皆さんも、パティオ池鯉鮒にお越しいただいて、野外の芸術を楽しんでいただきたいと思います。

第13回野外彫刻プロムナード展

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