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【館長ブログ】社会的包摂

今年もはや半年を過ぎてしまいました。
海に山にと活動的な季節の到来ですが、夏本番までにはもう少し時間がかかるようです。実り多い夏休みを迎えるためにも体調に気を付けていただきたいと思います。

さて、昨今社会を構成する誰をも排除せず、誰もが共存可能で、一人ひとりの可能性を広げ、能力を発揮できる「インクルーシブな社会」の実現が求められています。そのための方策として、環境や設備等の整備に関しては「バリアフリー」※1があり、さらに特定の人ではなくすべての人を対象とした「ユニバーサルデザイン」※2という考え方があります。
また、教育面では、障がいを持った子どもを大半の時間、通常学級で教育する「インクルーシブ教育」※3が重要だとされています。
一方文化芸術分野では、「社会的包摂」※4という概念により、誰も排除しない取り組みの積極的な展開が求められています。当会館でも、今年度の活動方針として、自主事業の中で「共生社会実現に向け、障がい者や外国人にとってのバリア低減」を掲げました。この方針に基づくこれまでの活動の一端をご紹介させていただきますと、まず、職員とホールボランティア パティオウェーブの皆さんを対象に「視覚障がいのある方への接遇研修」を行いました。公演内容の工夫にも取り組んでおり、6月2日に開催した演劇、パティオ演劇公演2018 iaku公演『粛々と運針』※5では、聴覚にご不自由のある方を対象に「字幕モニター席」を設置し、アフタートークでは「要約筆記者」と「手話通訳者」にご協力いただきました。
また、6月16日公演の演劇、愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)共同企画『寿歌』※6では、視覚にご不自由がある方を対象に、触ることができる舞台美術模型を使い舞台説明を行う「触る舞台美術模型ツアー」を実施しました。
これらの中で、実際にご来館された障がいのある皆さまから頂いたご意見を参考にし、生じた課題の解消に取り組むなど、今後さらにレベルアップを図り、「多文化共生」も含め、誰もが舞台芸術を楽しむことが出来る環境を整えてまいりたいと考えております。

※1バリアフリー     : 社会資本の環境や設備などで、障がい者や高齢者など社会的弱者の社会生活に支障となる物理的な障害等を取り除くための施策や状態
※2ユニバーサルデザイン : 特定の人ではなく誰もが使いやすいものを目指す施設、製品、情報等のデザイン
※3インクルーシブ教育  : 障がいを持った子どもに大半の時間を通常学級で教育する実践
※4社会的包摂      : 社会的に弱い立場にある人々をも含めた誰をも、排除や摩擦、孤独や孤立から援護し、社会の一員として取り込み支え合う考え方
(以上Wikipediaより引用)
※5 粛々と運針     : 作・演出 横山拓也 (iaku)
※6 寿歌        : 作:北村想 演出:宮城聰
企画 愛知県芸術劇場・SPAC(静岡県舞台芸術センター)
               制作 愛知県芸術劇場
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