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【すたっふNOTE】これはあなたのもの 1943-ウクライナ

こんにちはスタッフTです。
今回のスタッフノートは、6月4日に開催されます地人会新社第7回公演「これはあなたのもの1943-ウクライナ」をご紹介いたします。
この作品は、ロアルド・ホフマン氏という化学者がご自身の幼少期の体験を下敷きに書かれた戯曲ですが、本職ではノーベル化学賞を受賞されるほど超一流の研究者であるから驚きです。

そして、もっとも驚くべきことはその脚本の中にあります。本職の研究分野ではこれだけのの実績がある方ですから、その境遇は、誰もが教育が行き届いた環境と、それに取組むだけの家族の支えがあることを想像するかと思います。ところが、ホフマン氏の輝かしい実績とは全く正反対ともいえる過酷な状況、「戦争」という闇と唯一の救いといえる母親の存在だけが、幼き彼を取り囲む環境だったのです。

そのような環境に育ったホフマン氏が、この脚本に込めた思いというのは、セリフの一つ一つに濃厚につづられています。彼は作品の中ではエミールという名前が与えられています、演じるのは吉田栄作さんで、その母親役フリーダを八千草薫さんが演じます。親子二人はユダヤ人であり、ナチスの迫害を逃れるためウクライナ人オレスコ氏の屋根裏部屋にかくまわれていました。

舞台はこの幼少期のシーンと、エミールが成長して、妻と二人の子ども、そして年を取った母親とアメリカで暮らすシーンとを行ったり来たりしながら、親子の記憶を巡る葛藤、過去の忌まわしい出来事などが複雑に絡まり、舞台から私たちにたくさんのメッセージを送ります。

二つの世界大戦の教訓が、平和の重大さを説いた現代にあっても、いまだにテロや不穏な世界情勢がインターネットを通じて発信され、瞬時に受取る事ができる今の私たちにとって、このロアルド・ホフマン氏の渾身のメッセージは、あなたの心にどんな言葉を残してくれるだろう?
ぜひ、劇場で受け取ってください。

地人会(仮)表 HP

地人会新社第7回公演
これはあなたのもの 1943―ウクライナ
作:ロアルド・ホフマン 訳:川島慶子 演出:鵜山 仁
日時:2017年6月4日(日)  14:00開演
会場:かきつばたホール
詳細はHPへ
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