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郷土の優れた伝統芸術を若人に


私は何度か、“南アルプスと歌舞伎の里・大鹿村”を訪れています。
今年の夏は、坂本順治監督と俳優原田芳雄のタッグによる「大鹿村騒動記」が全国ロードショーされ、原田芳雄の遺作となったことも重なって映画は大好評でありました。映画は、300年以上前から伝わる「大鹿大歌舞伎」上演を絡めた複雑な男と女の愛のせつない物語でした。

「大鹿大歌舞伎」は、春・秋年2回公演され、村人が役者として演じ、おひねりも飛び交う大鹿村の一大イベントです。どこからこんなに人が集まってきたのかとびっくりするほどの賑わいであり、素晴らしい興行です。
大鹿村の人々はこうした伝統芸能を、大切に長い間に亘って伝え守ってきたのです。

ここ知立も「東海道五十三次 三十九番 池鯉鮒宿」をはじめ、古くから交通の要衝地として栄えた成り立ちから、地域に根ざした「山車からくり」「山車文楽」という素晴らしい伝統芸能が存在します。
また、「昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思なして・・・」で始まる『伊勢物語』に、知立の花“かきつばた”の5文字を入れたせつない折句歌が詠われており、それを題材にした「在原業平とかきつばた姫の悲哀の民話」が語りつがれています。

次代を担う中学生(市内3中学の3年生)の皆さんを招待してお届けする、11月30日公演の「愛・かきつばた姫」は、この民話を、糸あやつり人形と文楽人形を交えて表現した異色のオペレッタです。
糸あやつり人形を操るのは400年近い歴史を有する「結城座」、対して文楽人形は260年を超える伝統を誇る「知立山車文楽保存会」という伝統芸能と、音楽・ダンスをコラボレーションした見ごたえのあるものです。

知立市教育委員会と学校教育関係者のご理解のもと、卒業される中学3年生の皆さんに、郷土の文化会館と、そこで企画・制作された作品を観ていただくことも含め、芸術文化の素晴らしさを胸に刻み知立をいつまでも愛していただく機会となることを期待しております。

日本の伝統芸能は、日本人が古来から培ってきた生活と感性の産物が積み重なったものです。21世紀を担う青少年が、世界に向かって羽ばたいて行くためにも、自国の文化、郷土の文化を知ることは重要なことであると思います。海外に行けば、その青年が日本の顔となるわけです。日本のこと、文化のことを知って、それを世界の人々とのコミュニケーションとして活用する、活用できる、そんな青少年育成のためにも、日本(郷土)の伝統芸能、優れた芸術の鑑賞に触れていただきたいと思います。

一般の方もバルコニー席(有料)でご覧いただけますので、是非ご来場ください

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