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大切なことは「愛」

数年前に父親が亡くなり、畑の管理は草が生えてくるとトラクターで耕すばかりでした。「以前は畑仕事もよく手伝ったなー」と思いつつトラクターに乗っていたのですが、なんとなく野菜づくりでもしてみようかなと思い立ちました。

以来4年になりますが、野菜づくりに興味が沸々と湧き、毎日、毎シーズンが試行錯誤の連続となってしまいました。何せ晩酌しながらの勉強ですから、なかなか身に付きません。
野菜はものを言わないし、足も生えていないので、こちらのほどこしが結果として現れます。すなわち育てる側の私にかかっています。

医は食からと言われますが、「食は農から、農は土が健康である」ことが大切です。作物が健康に育つ土壌とは、豊かな有機物と多くの昆虫や微生物が生き生きと住んでいる土と言われます。
そして、野菜を育てるには「土、太陽、水、空気(風)」という自然との関わりが、大きく影響していることは言うまでもありません。

私の経験から学んだことは、

・  太陽と緑は互いに強烈に引き合い、瞬時に光合成という恋をして子供を産む。
   そのために畝はできるだけ南北に切って陽当たりが均等となるようにする。
   日がよく当たると陽性(+)の根は反発して下に伸びる。
・  畑土の耕しは、根の深さ、ガス障害・高温障害を考え、夏の野菜は浅めにして日光消毒、秋冬の野菜は深めにする。
・  畝間は風通しをよくすることで、枝や葉がそよ風にゆられて樹液の流れを活発にし、
   丈夫で香りの良い野菜や果物ができる。
・  植物は夜露で水分調節をしているので、夜露がよく当たるようにする。
・  根は酸素を吸っているので、水はけをよくする。水はけが悪いと根は窒息してしまう。
・  幼苗期と生育の前半は水や肥料を控え目にし、根を鍛え張らせる。
   特に買って来た苗は、4~5日日光に当てて鍛え、その土地の気候に慣れさせる。
・  根が育てば木は育つ! 人間も幼少期、過保護なら将来の大成は望み薄ではないか。
・  日中気温が25度℃以上では水やりは夕方、18度℃以下では朝がよい。
   人間の布団と同じで、気持ちの良い床がいい。
・  元肥の有機肥料は、夏は日照り干し、冬は寒ざらしをしてから耕すと障害を防げる。

・・・・等々、書き出したら尽きません。
   
そして、野菜を育てるには、三要素「窒素、リン酸、カリ」が欠かせません。その加重バランスが決め手、概して「葉ものには窒素、実ものにはリン酸、根ものにはカリ」の比重を多くします。それも常に野菜の成長具合を見ながら施していく。最近は、できるだけおいしい野菜にしたいと、海や山に行ったときはアミノ酸を多く含んでいる川水、海水をポリタンクで持ってきてかけたりもします。

野菜づくりは、やればやるほど技術的に奥の深さを感じます。
しかし、最も大切なことは、人を育てることと同じで「足を運び、顏を見、語りかける」という野菜に対する「愛」です。

芸術・文化を育むのも農業と一緒で、種をまき、育て、(舞台で)花を咲かせ、また次の種を生み出します。この過程を継続する“もと”となるのは皆さんの「熱意と愛」だと思います。「地域にねざす したしみと にぎわいの会館」として、さらに「地域に必要とされ、愛される会館」をめざして頑張ります。



さて一方パティオでは、平成24年2月4日・5日に当館で、知立に伝わる「かきつばた姫と在原業平との愛」をテーマとした物語「まちおこし新作音楽人形劇 愛・かきつばた姫」の公演を予定しています。

またその前(11月3日)には、プレ公演として「世界音楽物語」を行います。内容は大好きだった犬との別れ、世界の童話「ずっとずっと大好きだよ」と、自分のことを恋い慕ってくれる歌人・在原業平とかきつばた姫の、なげき悲しみの別れのはなし、知立の民話「かきつばた姫」の2本を、新作として音楽の生演奏と迫力ある朗読で上演いたします。

「熱意と愛」によって生まれた公演、いずれもご期待いただきたいと思います!
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