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【館長ブログ】円明(えんみょう)

テニスの全豪オープンで、世界第5位の錦織圭選手が活躍しました。彼の頑張りで日本国民に感動と勇気を与えてくれました。残念ながらベスト8で幕を閉じましたが、将来に期待を抱かせてくれるすばらしいプレーでした。彼の活躍を支えているのは名コーチ:マイケル・チャンと誰もが認めています。
コーチの言葉の中に「自分を磨くことで、自分への疑いが薄れていく。それが自信です。大切なことは本当の自分を信じることです。」と言っています。

剣豪の宮本武蔵は、「剣の修行で一番大事なことは何か」という問いに、「円明(えんみょう)」と答えています。
畳のへりを指して「そのへりを渡ってみよ」と言い、若き武士が渡ってみせると、「一間(約1.8メートル)の高さでもそのへりが渡れるか」 「そんなに高くては、渡れません」 「ならば、幅が三尺(約90センチ)ならどうだ」 「それなら、長さが倍になっても渡れます」 「しからば、姫路城の天守閣の高さで三尺幅の橋を架けた場合、渡れるか」 「それは到底ムリだと思います」と。武蔵は『円明』の意味をこう説明しています。
自分の失敗を恐れて、不安、疑心から臆病心が生ずる。つまり、修行が足りず『円明』に欠けるからだとして、『円明』とは、すなわち絶対の信念のこと。この信念に向かって全力で鍛錬する、それが修行だと説いています。

スーパースターも達人も、自分を信じ、絶対の信念を得るための努力をしているのだと勉強になります。実社会でも努力して自信を得ている人には、同時に謙虚さと潔さも強く感じます。

芸術の世界も同じで、演劇、音楽、ダンスなどでも、舞台に立つまでには、多くの稽古に稽古を積み重ねています。それは、この『円明』を身につけること、絶対の自信を持つことではないでしょうか。私たちの社会でも同じことが言えるでしょう。自信が持てるようになるために、失敗もするでしょうが、それも将来の糧となり『円明』につながると思います。是非、自己の鍛錬により自信を持って明日に向かって進みましょう。
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