【すたっふNOTE】平安人形絵巻 愛・かきつばた姫

  • 2013/06/20(木) 15:00:53

みなさん、こんにちは。企画スタッフYです。今日はあと10日に迫ったゆめたろうプラザ(武豊町民会館)で行われます「平安人形絵巻 愛・かきつばた姫」の見どころをお話ししたいと思います。

なぜ、武豊町民会館の見どころをパティオのブログで掲載するのか?と思われた方も多いと思いますが、この作品は、パティオ池鯉鮒が文化庁より「優れた劇場」に指定されて創られた、パティオのオリジナル作品です。武豊町様より上演の希望をいただき今回再演させていただくこととなりました。
このかきつばた姫企画、もう知ってるよ!というパティオ通のお客様も多いと思いますが、あらためまして企画意図をご説明しますと、知立の民話「かきつばた姫」を「古典人形をメインとしたオペレッタ・現代人形劇・ダンス・演劇・音楽」の各分野による表現方法で、平成22年から5年にわたり(26年度まで)新作を創り上演しています。武豊で再演されるのは第2作目(23年度にパティオで初演)の作品です。

この作品は大人のために創られた「人形劇版かきつばた姫」です。語り継がれているような悲哀のお話ではなく、男女の性を描いたもので、とっても衝撃的・スキャンダラスなお話です。今こうやってブログを書いているだけで顔が赤くなってしまいますが、もう少し踏み込んで内容をお話ししますと、在原業平の女性遍歴物語としての「伊勢物語」を描きなおし・・・・いや古民家再生、裏版「伊勢物語」として、人形劇版「愛・かきつばた姫」が創られました。「伊勢物語」には老若貴賎、様々な女性たちが登場してきます。業平はこれらの個性豊かな女性たちに鍛え上げられ磨かれて立派な歌人へと形成されていくのです。

ところで、なぜ「伊勢物語」なのでしょうか?興味深いのは源氏物語の光源氏も、好色一代男の世之介も、あるいは小野小町に百夜通いする深町の少将も、皆もとをたどれば、先行文学の「伊勢物語」をお手本としているのです。
「伊勢物語」こそが日本の女性遍歴物語の代表作なのです。西鶴もそれをよく知ってパロディにしているのです。

さて、われらの愛するかきつばた姫は、はたしてどのような女性なのでしょうか?それは武豊町でこのお芝居をご覧になった皆さんにだけお教えいたします。初演をご覧いただいたお客様には、再度楽しんでいただけるよう少しリニューアルして上演します。ただ今、出演者は無我夢中で稽古をしております。
知立から車で40分ほどのゆめたろうプラザ(武豊町民会館)に是非お出かけください。



2013年6月29日(土)17時開演
平安人形絵巻 愛・かきつばた姫
武豊町民会館 ゆめたろうプラザ 
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【館長ブログ】人形浄瑠璃「文楽」の魅力

  • 2013/06/05(水) 14:26:56

知立には、世界に誇れる伝統芸能があります。
それは、国指定重要無形民俗文化財の知立山車文楽、知立山車からくりです。文献によって、いずれも江戸時代中期から引き継がれ260年から280年の歴史があります。

日本人は江戸時代、貴族や武家社会がもてはやした舞台芸術である雅楽や能楽に学び、庶民社会において、人形浄瑠璃と歌舞伎という舞台芸術を生み出しました。
民衆が、信仰、自然、生活と結びついた地域の芸能として、その人形と人間の表現は、世界でも類まれな舞台芸術となりました。

日本の人形浄瑠璃「文楽」(注)をはじめとする人形芝居には、情念というかパワーがあり、刺激や可能性があるから魅力的だと評価されています。
日本の人形浄瑠璃は、地域に残る芸能の多くがコミュニティの中の神に対する奉納を目的として伝えられてきました。そして地域文化の基盤として、広く人々の心や生活の中に根ざしたメディアとしての役割も担っていたのだと言われます。

人形は、語りと遣い手によって純粋な情念を現わすのに適しており、そしてからくりによってリアルな表現ができるところが実に面白いものです。知立の山車でも演じられる「日高川入相花王」での、美しい女の顔が一瞬にして鬼の顔に変わるという「ガブ」というからくりなどがその一例であります。

文楽の人形は、ご存知のように三人遣い(主遣い・左遣い・足遣い)の形式です。三人が息を合わせ、一体の人形を操りますが、昔は一人だったということです。三人遣いに移行したことで表現力がいっそう豊かになったということです。

人形の動きは、主遣いが主導権を持ち、呼吸やサインで合図をすると言われます。そして大切なことは目線で、どこを指してもちゃんと目線と手が合うように、長年修行をして身につけていくというまさに伝統芸能です。

日本が本当に世界に誇るべき人形劇の文化を、頑張って継承、発信していくことが大切です。文楽を残していただいた先人たちのためにも普及の活動を盛り上げていくことも必要だと思います。

知立の山車文楽、山車からくりは、世界人形フェスティバル、(財)地域創造主催 NHKホールで行われた第13回地域伝統芸能まつりでも上演されました。また、来年は「全国山・鉾・屋台保存連合会総会知立大会」が開催されることも決定されています。
パティオ池鯉鮒では、毎年「知立山車文楽・からくり保存会公演」を上演し、このすばらしい伝統芸能の継承と普及に努めています。エアコンの効いたホールの中で、見やすさと無料ということもあって、毎年満席という好評さです。
今年は、7月14日(日)14時開演です。伝統の技を是非お楽しみいただきたいと思います。


注)文楽:江戸時代後期、人形浄瑠璃が演じられていた劇場名の「文楽」が、いまでは人形浄瑠璃の代名詞となっている。




写真・・・パティオ池鯉鮒の光のパティオに展示されている山車
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