【すたっふNOTE】パティオ演劇公演2012  こんばんは、父さん(10月16日公演)

  • 2012/09/30(日) 17:03:30

朝晩肌寒くなり、秋めいてきましたね。すでに完売しております、「平幹二朗」・「溝端淳平」・「佐々木蔵之介」出演の本作品は、民間の芸術団体である二兎社と、日本各地で舞台芸術の創造と普及にとりくむパティオ池鯉鮒を含めた5館の公立劇場が、はじめて共同で制作する現代演劇の公演です。

民間と公共の協同制作という言葉になじみがないと思いますが、〈公共ホール〉側の取り組みは、これまで5館の公立劇場およびそのプロデューサーは、社会に対する鋭い批評をそなえ、かつ豊かな芸術性と娯楽性をあわせもつ作品を創りつづける劇作家・演出家の永井愛に一貫して注目して、その作品を招聘するなどの活動をおこなってきました。今回、永井愛の芸術家としての姿勢や考え方に共鳴し、永井さんの創作活動の一層の発展につながる環境を提供すべく、二兎社にむけて共同制作の提案をおこないました。

公演の企画からキャスティング、そして劇場での最終の仕込みやリハーサルにいたるすべての過程で、二兎社の作品づくりをサポートし、充実した創作環境を調えるための制作資金の確保に、二兎社と共同で進めております。共同制作館のメンバーは、今回企画した公演が所期の目的を達成して、大きな成功を収めることのみならず、この公演がひとつのモデルとなって、民間の芸術団体と公立文化施設が協力しあう、さまざまな形の共同制作作品が数多く生まれることを願っています。そして、そのことによって日本の舞台芸術界がさらに発展して、中央だけでなく、地方においても市民が豊かな舞台芸術を享受することができる環境が生まれることを期待しています。皆様には、どうか今回の共同制作の趣旨にご理解をいただき、ご支援、ご協力のほどをお願い申し上げます。

さて、お芝居の内容ですが、同じ、永井愛作品「こんにちは、母さん」は、夫を亡くし、下宿屋をしている母と大手企業でリストラを担当して苦悩している息子との話で、子離れ、母離れを通して、親子が、明日に向かっていくお話でした。
今回の「こんばんは、父さん」は、優秀なものづくり技術で経営していた工場が倒産した父、大手企業でエリート社員になっていたが、エビ養殖の投資で失敗し、サラ金から逃げ回っている息子、厳しい営業(取り立て)実績を科せられているサラ金融の社員。
この3人のやり取りから、いまでは、哀愁とも、郷愁とも思える、昭和のおやじと息子のありたい関係が表現されています。特色ある個性的な三人三様の役者の演技により、きびしい現代の男性社会と家庭が舞台に再現されることと思います。
とても、わかりやすいストーリで、家族のいろいろな思いを持ち帰ってもらえる舞台となるので「満席」に、応えられると思います。

『こんばんは、父さん』
共同制作者
劇団二兎社
富士見市民文化会館 キラリふじみ
パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)
豊橋市民文化会館
盛岡市文化振興事業団(盛岡劇場)
北九州芸術劇場

※10月2日(火)10時より販売可能な席がある場合の販売方法をご案内します。
詳しくはパティオ池鯉鮒HP" 
または、アートセンター(0566-83-8102)までお問い合わせください。
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【すたっふNOTE】 秋とお月さんと呈茶 

  • 2012/09/20(木) 16:55:53

長かった夏も過ぎ、
鈴虫もあちこちでリンリンと鳴きだしました。
空も一層高くなり待ちにまった秋、
大好きな季節がやってきました。
空気もお月様もほんとにきれい!

お月様といえば団子、団子といえばお茶!?
無理やりな感じですが(笑)
文化会館には、茶室がありますが、
多くの方は、まだご存じないかも・・・・。
会館を毎週のように利用している方でさえも
知らなかったという人がいるのです。
それもそう、2000年に開館したときには茶室は
ありませんでした。
2008年の11月に宝くじの助成金を受けて
知立市文化会館の南側に茶室“知心庵”(ちしんあん)ができました。

そして、2009年4月からは、2か月に一度、茶室を知ってもらい、おもてなしの心を
体験していただくように、広く皆さんを、気軽にお迎えする“呈茶DEパティオ”を
始めました。
呈茶時間は午後1時から4時の間で、お茶券は、1席100円です。
その日の席主のおもてなしを受けながら、
器を愛で、お花を愛で、お茶をいただいていると、
時はゆっくり過ぎていきます。
ちょっと一服と、すぐに帰られる方、
型苦しいのは苦手だけれどちょっとのぞいてみたい方、
お子様連れの方など、いらっしゃる方は様々です。
茶室では、思いがけない出会いもあります。
偶然は必然!(ほんとにそうですよ。)
是非一度足をお運びください。

おいでいただいた後は、是非とも
「知立市文化会館の茶室」をお茶会、サークル活動の茶話会などにご利用ください。
呈茶DEパティオの茶会の席主としての応募も大歓迎です!

ご利用についての詳細は、文化会館アートセンターまたはホームページでご確認ください。

(スタッフT)
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青は藍より出でて藍より青し【館長】

  • 2012/09/10(月) 16:50:19

以前、徳島に行った時、藍染めの施設に立ち寄りました。藍染の青い色は、「JAPAN BLUE」として、世界に知られる深い鮮やかな日本の色です。藍染ではないが、ロンドンオリンピックでも大変活躍した、サッカー日本代表チームカラーも「ジャパン ブルー」です。

青色の染料は、藍という原料からとれますが、何もしないで放っておいては、染料は取れないということでした。藍から取れた染料の青さは、「藍を建てる」という職人による難しい工程を経ることによって、藍よりも濃く、鮮やかになるということです。まさしく阿波の風土を映す深い魅力になるのだと感じました。

かつて、ゆかたなどの衣服やのれんなどを青く染めるのに、藍玉を染料として用いていました。藍には、繊維を丈夫にするほか、防虫や消臭効果もあり、いまでも藍染は多くの人々に愛されています。

わが国では阿波・徳島の特産品で、醗酵させた藍の葉を固めたもの(藍玉)だということですが、皆さんもご覧になった方が多いと思いますが、見た目は青というより黒に近い色をしていますね。そんな藍玉を使って布を染めると、これが、みごとに深い美しい青に染まります。そんなことから、「青は藍より出でて藍より青し」という言葉が生まれたのでしょうか?

この言葉の意味は、『師に教えを受けていた者が、努力を重ねることで、やがて、その師より精錬されたすぐれた功績をあげるようになる。』というあたりにあるようです。そして、これを『出藍のほまれ』ともいいます。

芸術の世界では、青が藍より青くなることを、芸の上達とか極みとして、その師も周囲も歓迎し喜ぶ場合が多い。師から教えられた芸が、より優れたものとして受け継がれていくことを願っています。

しかし、現代のビジネス社会では、必ずしも『出藍のほまれ』を素直に受け入れようとしない考え方の人が増えてきているように思われます。何事につけ『競争』を行動の原理としがちな現代社会にあっては、所詮、このような言葉もなくなっていくかもしれません。

競争だけでは、人材は育たないし、技術も進歩も望めないわけで、芸術文化の世界を範として、もっと大きな精神文化を大切にしたいですね。
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