今、それぞれの役割

  • 2011/06/17(金) 10:31:32

東日本大震災により、多くの尊い命とかけがえのない財産が一瞬のうちに失われ、更に福島原発事故も相まって、見通しのない苦しみが、当該地域はもとより日本中を覆っています。

政治・経済・文化、どんな立場においても、一刻も早く救済、支援、復興に手を打たねばならない今、「政治家は何しているんだ?話にならない!」と、おそらく多くの国民は憤りを感じているに違いありません。

こんな時に国会は内閣不信任案、「内閣総辞職か、衆議院解散総選挙か」と、次期首相のポストのことばかりが話題。世界中が支援の手を差し伸べてくれているときに、こんな様子では、世界に呆れられるのではと、国民も歯がゆい限りです。しかし、いつの時代も「政治の中身」の国民に視えている部分は、氷山の一角なのかもしれません。
   
先日、職員との雑談で、会館の近所で以前マムシが出たという話を聞きました。この地域でヘビと言えばマムシ・ヤマカカシ・シマヘビ・アオダイショウの4種類が知られていますが、“マムシ”は毒をまき散らし破壊工作、“ヤマカカシ”は八方に目をぎょろつかせペテン師発言、“シマヘビ”、“アオダイショウ”は大連合合唱の様相です。しかし、「注意!」と警戒される“マムシ”こそ、虐められた経験がなければ4種の中で一番おとなしいことは知られています。この地域ではあまり見られませんが、果たして、4種のヘビをまとめる“シロヘビ”はどこにいるのでしょうか?

そんな政府対応に業を煮やした経済団体は、この国難を乗り越え、次の一歩を前に進めなければと、政府などへの提言や要望を活性化させているようです。日本生産性本部が、復興を新しいまちづくりにつなげようと「日本創成会議」を旗揚げし、日本経団連も「復興・創成マニュアル」を発表、その他経済同友会、日本商工会議所など経済団体も次々と産業の復興に向け機関を立ち上げています。さすが、これまでも、日本の根幹を支えてきた企業の底力です。

私も日本を愛し、知立を愛し、文化会館「パティオ池鯉鮒」を恋する人のように大切に思う一人です。文化会館で行われている、文化芸術分野の活動は、人・社会の中で普遍的なもの、視えないものを視えるように探究する分野ともいえます。この疲弊した状況からの脱却を、文化という役割をもって、日々一歩、いや半歩でも前に進めるため、また、更に多くの方が、明日への希望や喜びを感じられる場所となるために、文化会館が核となって行うことのできる地域振興を、日々、職員とともに考えています。
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館長のつぶやきにあたって

  • 2011/06/01(水) 09:39:57

初稿に当たり、つぶやきにはなりませんが、はじめに知立市文化会館「パティオ池鯉鮒」を紹介させていただきます。

知立市は、歴史上からも平安時代の歌人在原業平の「伊勢物語」、鎌倉時代の鎌倉街道史跡、江戸時代の東海道五十三次39番宿、明治から昭和の郡役所など産業・文化に育まれた地として、地域文化の盛んな土地柄です。

当文化会館の出来る以前の文化活動の拠点は、主に市の公会堂、公民館、学校の体育館でした。やがて文化団体を中心とした芸術文化の活発な活動に伴い、拠点施設が嘱望され、ついに市制30周年の2000年に知立市文化会館がオープンしました。現在では、年間約20万人を超える来館者で賑わう施設となりました。

当会館は、「地域にねざす したしみと にぎわいの会館」として、知立市生涯学習宣言を基本理念に、芸術文化施設より社会教育施設の機能に加重バランスをおいたコミュニティシアターとして運営しています。特に自主性を軸としたコンセプトで、多くの企画が行われています。自主制作については、一流のアーティストとともに地域の独自の作品を制作し発表、地域の皆さんとの協働による事業を展開しています。また文化、芸術を愛する市民、若きアーティストへの支援、育成にも力を入れております。そして、ホール運営にあたっても、ホールボランティアや文化団体との連携による、互助・協働を積極的に展開しております。どうか多くの皆さんが当会館に足を運んでいただきますようお願い申し上げます。

さて、3月の東日本大震災によって、多くの尊い命と財産が喪失し、福島原発事故も相まって当該地域はもとより日本中が疲弊している状態にあります。そんな絶望的な状況で、人間が失望感に捉われているときこそ、芸術文化の果たす役割があると思います。芸術がもっている真価、芸術の真底にあるのは「夢」を語れることです。今こそ、人々に元気と勇気、感動で、生きぬく力をあたえていただきたいと思います。
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