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パティオ周辺は遺跡の宝庫

秋の深まりはふと気づくと一気に進んでいるものです。
「秋の日は釣瓶落とし」といわれるように、まだ明るいと思っているといつの間にかまっ暗になっていて驚かされます。 
夜ともなれば、虫の声が心地よく聞こえてきます。
 
さて、皆さんはご存じですか、パティオ池鯉鮒の周辺は遺跡の宝庫だということを!!
パティオの南側には猿渡川が流れていますが、その北側(パティオ側)の上重原町と南側の西中町には、旧石器時代から戦国時代の遺跡が19か所もあります。

この辺りは、東部の「矢作川」と西部の「境川」のほぼ中央部で、約5万年前の旧石器時代に形成された「碧海台地」と呼ばれるほぼ平坦な台地の縁辺部に位置し、縄文時代の海岸線は、猿渡川と吹戸川が合流する地点付近にあったと推測されています。そして、河川の周辺には大型の植物が生育し、当時は貴重な狩場であったようです。これらに起因しているのか、縄文時代の中期頃の住居跡と見られる遺構も確認されています。

上重原遺跡群の発掘調査は、土地改良事業や土地区画整理事業に先立つもので、平成5年に開始され、平成10年まで続きました。縄文、弥生、古墳時代それぞれの竪穴住居跡が数多く発掘され、評価される資料が得られたようです。

パティオに身近な遺跡を紹介します。
まず、間瀬口川の南に位置する「小針遺跡」図-①です。
遺跡位置図_page-0002

ここからは猿渡川下流域が旧石器時代人の活動域となっていたことを示唆する旧石器が出土しています。
また、縄文時代中期後半の竪穴建物跡も検出されています。
現在は宅地や畑となっており、遺跡であることを示す石碑(写真)があります。

小針遺跡

間瀬口川を挟んだ北側には「間瀬口遺跡B地区」図-②があります。

間瀬口遺跡

文化会館建設に伴う事前調査で発見された縄文時代中期後半の遺跡で、ここからも1辺が4~5mの隅丸方形など当時の竪穴建物跡3棟が検出されました。
いずれも地床炉(単に地面を掘りくぼめただけの炉)を中央北に設け、出入口は谷に向いた南向きと想定されています。
発掘調査区の図面によると、その発掘場所は「かきつばたホール」の舞台上手であり、パティオは間瀬口遺跡の真上に立っているという驚きの事実がわかりました。
縄文時代から今日まで連綿と続くこの地での人の営みから数万年の時を経て、新たな地域の賑わいとなる劇場が出来ている事に時代を超えた縁を感じさせられるとともに、このまちの深い歴史を改めて認識しました。
(出典:新編知立市史3 資料編 原始・古代・中世)


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【すたっふNOTE】10/3『Touch~孤独から愛へ』

皆様こんにちは。スタッフCです。
パティオ池鯉鮒は愛知県に対し発出されている『緊急事態宣言』が9月30日まで延期されたため、現在も閉館時間を20時に繰り上げています。まだまだ厳しい状況が続きますが、引き続き感染防止対策にご理解とご協力をお願い致します。
当館は対策をした上で、ご来館いただいた皆様へ心がわくわくしたり、ときめいたり、安らげたり、明日への活力が生まれるようなひと時をお届けできるよう事業を継続して参ります。

さて、今回は10月3日(日)に公演を予定している「東京演劇集団風 バリアフリー演劇『Touch~孤独から愛へ』」をご紹介致します。
東京演劇集団風のバリアフリー演劇は、2019年度から今年度までの3年計画で、東京演劇集団風のレパートリーの中から年1作品をバリアフリー演劇化するというところからスタートしました。字幕・手話通訳・音声ガイドが、演劇鑑賞の付属・補助的なものとしてではなく、作品の一部となるように演出され、工夫が凝らされているのが特徴です。今年が3年計画の最終年になります。

『Touch~孤独から愛へ』(原題「ORPHANS(孤児たち)」)の作者ライル・ケスラーは、ニューヨークやロサンゼルスを中心に、演劇の持つ創造性を使って、リスクを負っている子どもたち、精神治療を必要とする患者、ホームレスの人たちとのワークショップを30年以上に渡って行い、閉ざされた心を開いていく活動を実践しています。この作品も、そこでの経験を通じて描かれたものです。
登場人物は孤児の兄弟と老紳士の3人。孤独を抱えながら人との触れ合いを求めるすべての人への“生きる勇気と励まし”の物語ですが、原作が知られていないため、どんな演劇なのかイメージしづらい方も多いのではないでしょうか。
そこで、過去に『Touch~孤独から愛へ』をご覧になった福岡県の中学生の感想を教えていただきましたので、ご紹介します。

≪舞台の間近で見るあの迫力ある演技に感銘を受け、またセリフの一つ一つに魅せられもしました。今回の観劇会を終えて人生に参考になるようなことをたくさん学ぶことができました。一方で「愛とは?」「なぜ人は寂しい思いをする生き物なのだろうか?」など自分の中で答えのない問題に直面したりもしました。(中略)この感動の贈り物を多くの人に分かち合い続けてください。再びあの舞台で人生について対談できるときを心待ちにしております。≫

いかがでしょうか。もし少しでもご興味いただけた方、ぜひ会場でご覧ください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

1003touch_表 - HP


公演情報
東京演劇集団風 バリアフリー演劇
Touch~孤独から愛へ
日時:2021年10月3日(日) 13:40開始(13:10開場)
13:00 サポートが必要な方のための優先入場13:10 開場
13:40 開演前舞台説明
14:00 公演開始(途中休憩を挟んで2時間)
会場;かきつばたホール
チケット好評発売中
詳細はこちら

野外彫刻②

9月9日は「救急の日」。
1982年に厚生労働省が定めた記念日です。
また、この日を含む一週間(日曜日から土曜日まで)は「救急医療週間」です。目的は国民が「医療への理解や認識を深めること」で、その後、「救急医療関係者の意識高揚」も目的に加えられたようです。
「救急の日」が決まる以前は、「通常の医療」と緊急時の「救急医療」の区別が十分に認識されておらず、この区別をはっきりと理解できるようなキッカケとなるよう、「救急の日」が制定されました。
命に係わる緊急事態では、一人ひとりが応急手当や救急車の利用など正しい理解と認識を持つことが大切ですね。
 
ここからは、先回に引き続きパティオ常設の屋外彫刻の紹介です。
当館の北側には、ケヤキ、サトザクラ、ヒペリカム・ヒドコート、ツツジが植えられた緑道があります。ここには、来館者はもとより、会館が休館日でも周辺の散歩道を歩く人々に楽しんでいただけるよう設置した作品が2つあります。いずれも動物をあしらった作品で、ヒツジとイルカがそれぞれ2匹登場しています。
イルカは「DIVE SURF」と名付けられたFRPの作品で、第15回野外彫刻プロムナード展に出展されたものです。作者は愛知教育大学出身の「長笠原久子さん」です。
作者からのメッセージでは、「初めてイルカに触った時の感触を今でも覚えています。彼らが水の中を自在に進む姿はとても眩しく映り、単純に美しいと感じました。その純粋な感動の記憶が基になっています。」とのことです。
 
ヒツジは先回も登場しました知立市生まれの作家「野村和弘さん」の作品で、花崗岩でつくられた「長閑-Tranquil-」です。


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次は当館の南側、茶室への渡り廊下や和室の前庭にある作品を紹介します。
ここにある作品は、2014年に「水のパティオ」で開催された愛知教育大学卒業生による「彫刻による『白い風景』展」に出展された作品です。
「太田真さん」の作品「machi omoi」は、5つの石彫が組み合わされたもので、「私はそこに生きる「思い」が「まち」を作ると考えている。基部や夢がどんどん浮かんでくる場所、ひとの集まり、それが魅力的な「まち」だと考える。」という作品への思いが込められています。
最後は、「都築美咲さん」の作品で、「the ever-blooming iris」です。金属で知立市の花 カキツバタを形どったもので、「カキツバタの花言葉は「幸運がくる」ずっと幸運が咲き続けますように」とのメッセージが添えられています。

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以上 2回にわたりパティオに設置された屋外彫刻を紹介しました。
ご来館の折には、ぜひご鑑賞ください。

【すたっふNOTE】お月見ジャズコンサート

皆さんこんばんは。
スタッフのHです。お盆前より毎日のように雨が続いていましたが、ようやく終わりが見え天気予報でも晴のマークが表示されるようになってきました。パティオ池鯉鮒では8月21日より知立市がまん延防止重点措置に指定されたことを受けて、9月12日までは閉館時間を20時に繰り上げております。これを受けて9月10日に予定しておりました「野外映画上映会inパティオ」は中止とさせていただくことになりました。楽しみにされていた方には大変申し訳ございませんがご了承の程よろしくお願いいたします。当館をご利用の際は引き続き感染予防対策にご協力をお願いいたします。

さて今回は、9月22日(水)に開催予定の今回で8回目を迎える秋の恒例企画「お月見ジャズコンサート」をご紹介いたします。本企画は例年屋外の光のパティオで開催しておりましたが今年はコロナ対策のため、より収容人数が多く密を避けることができる「かきつばたホール」で開催いたします。出演は「CONJUNTO SANTOS/コンフントサントス」というラテンジャズユニットで、メンバーは広瀬未来(Tp)、梶原徳典(Tb)、中島徹(Pf)、坂田ブンテイ(Ba)、荒川B琢哉(Per)、倉田大輔(Ds)の6名になります。本企画でラテンジャズを取り上げるのは初めてになりますが、ラテン音楽の陽気さが加わったジャズという感じです。是非ラテンのリズムに心を躍らせてください。大変なご時世ではありますが、ただ純粋に音楽を楽しむひと時を過ごしにご来場いただけましたら幸いです。

また、今回はフリンジ企画として、当日開場前に岡崎市のパフォーミングアーツカンパニー「PlaTEdgE」によるコンテンポラリーダンスとジャズのパフォーマンスを行います。当館のホールボランティア「パティオ・ウェーブ」も参加予定です。こちらも合わせてお楽しみください。沢山のご来場お待ちしております。

201お月見チラシ

ふれあいコンサート特別編
お月見ジャズコンサート
日時:9月22日(水)19:00開演(18:30開場)
会場:かきつばたホール
入場無料(自由席)
※緊急事態宣言やまん延防止措置が延長された場合、公演時間の変更等になる場合がございます。最新情報は会館ホームぺージ及び会館発信のSNSなどでご確認ください。
詳細はこちら

”2021お月見コンサートフリンジ”
DANCE WITH CREATIVE JAZZ MUSIC !! by PlaTEdgE
日時:9月22日(水)18:00~
会場:パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)光のパティオ
企画・演出・広報: PlaTEdgE 音楽:太田英美
出演ダンサー:アルト・岡村俊也・鈴木花香・福森ちえみ
協力:(一財)ちりゅう芸術創造協会、パティオ・ウェーブ

野外彫刻①

梅雨が明け、うだるような暑さが続いています。最近は、気温が35度と言ってもさほど驚くことはなくなりました。 
急激に気温が上がり、体が暑さに対応できないと汗がうまくかけず、熱中症の危険度も高まります。
熱中症対策として今注目されているのが『日傘』です。簡単に日陰を持ち歩けるので、外出も少なからず快適になりそうです。
街中で日傘をさすには少し勇気が必要な方もおられるかもしれませんが、命の危険を考えればためらってはいられないでしょう。

さて、今回は「野外彫刻」を取り上げました。
皆さまもご承知のとおり、パティオ池鯉鮒へのエントランスロードでは、開館以来「野外彫刻プロムナード展」が開催され、毎年作品が入れ替わり、来館者や会館周辺を散策する方たちの目を楽しませていてくれています。
また、当館「水のパティオ」でも同様に毎年作品を入れ替え「彫刻展」を開催しています。今年は、藤田雅也さんによる大地から生まれる新たな生命をテーマとした石彫作品展『大地から』が開催されています。
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これ以外にも、敷地内には常設された野外彫刻作品がいくつかありますので、それぞれ紹介してみたいと思います。
まず、開館時に設置された『知の石』という作品です。これは、当時愛知教育大学の教授を務められていた宇納一公さんの作品で、「泉のパティオ」に置かれています。
材質は御影石と大理石で、大地から生まれた芽が、開花、結実して宇宙空間へ広がっていく無限の可能性を秘めた知の世界をイメージしています。

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続いては、「地球誕生」という作品です。
2005年の愛知万博では、知立市はアイスランド共和国のホストシティーを務めました。その記念として贈られた「溶岩」を使い、地球の誕生を表したモニュメントで、矢作川の玉石をあしらって友情のシンボルとしたとのことです。制作者は知立市上重原町在住の加藤正行さんです。緑のパティオで展示されています。

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一般の方にはなかなか目に付きにくい場所ですが、かきつばたホールの東側には、二つの石彫作品があります。
一つは、2013年に設置され、ヒツジをモチーフにした『いい天気だね!』という作品で、作家は知立市生まれの野村和弘さんです。ここには、この作品ができるまでの過程を段階ごとの形にした小品も置かれています。

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二つ目は、第14回野外彫刻プロムナード展 出展作品の『風を感じて』です。作者は愛知教育大学出身の大塚友加里さんで、女性が黄昏ているイメージで、女性の持つ柔らかさやボリュウムを意識した作品です。

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場所は変わり、駐車場入口に植えられた「メタセコイア」の列植の中にあります『日常-慈-甘-』と名付けられた熊の親子の作品です。これも前述と同様に第14回野外彫刻プロムナード展 出展作品で、愛知教育大学出身の佐野奈津美さんの作品です。親子間にある絆や愛情などを表情やしぐさで表現しています。

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どうぞ来館の際や散策の折には足を止めご鑑賞ください。

残りの作品については、次号でご紹介します。